2023年度秋季企画「田川・筑豊の被差別部落の歴史と部落解放運動」                                  

主催 全国大学同和教育研究協議会 

後援 部落解放同盟福岡県連合会・(公社)福岡県人権研究所


本会は、1993年以来、人権問題にかかわるシンポジウムと現地調査を毎年開催して、研究を重ねてきました。これまでに「瀬戸内の被差別部落と家船衆」「大逆事件と部落問題」「ハンセン病――排除・隔離の歴史」「伯耆地方における周縁の民」「佐渡――その歴史・社会・文化」等をテーマとして、近畿地方はもとより、西は福岡県、佐賀県、広島県、香川県、高知県、東は長野県、新潟県佐渡市などで実施してきました。


今年は、福岡県田川市・郡において11月3日(金)~4日(土)に以下の要領で実施することになりました。福岡県での開催は2回目です。

本会のすべての行事はオープンにしていますので、大学関係者に限らず、さまざまな分野の方々の積極的なご参加を歓迎致します。

Ⅰ シンポジウムと現地研修のポイント

  • 筑前・豊前の前近代の部落史――関西の部落史と比較しながら考える
  • 田川・筑豊の近代部落史・部落解放史――石炭産業とのかかわり・水平社運動の展開を学ぶ
  • 田川・筑豊の戦後の部落解放運動――鉱害・行政闘争、識字・同和保育運動に学ぶ

 Ⅱ プログラム

<公開シンポジウム>

テーマ:田川・筑豊の被差別部落の歴史と部落解放運動

日時:11月3日(金・祝)午後1時30分~5時30分

会場:福岡県立大学・大講義室

主催者挨拶 國井哲義さん(全国大学同和教育研究協議会事務局次長・千里金蘭大学名誉教授)

地元歓迎の挨拶
組坂繁之さん(部落解放同盟福岡県連合会委員長・IMADR共同代表)
新谷恭明さん(公益社団法人福岡県人権研究所理事長・九州大学名誉授)

報告1 寺木伸明さん(全国大学同和教育研究協議会副会長・桃山学院大学名誉教授)

「筑前・豊前の前近代の部落史――関西の部落史と比較しながら」 

報告2 森山沾一さん(前福岡県人権研究所理事長・福岡県立大学名誉教授)

「田川・筑豊の近代部落史・部落解放史――石炭産業とのかかわり・水平運動の展開を中心として」

報告3 原 伸一さん(部落解放同盟福岡県連合会副委員長・交渉中)

「田川・筑豊の戦後の部落解放運動――鉱害闘争・行政闘争から今日まで」(仮題)

報告4 河西千津美さん(部落解放同盟福岡県連田川地区協議会女性部)

「田川・筑豊における識字・保育運動の歩み――自分の体験的活動を中心に」

司会 ハヤシザキ・カズヒコさん(福岡教育大学教員)

<研究交流会>

11月3日(金)午後6時30分~9時

会場:山賊鍋 田川バイパス店

飲食を共にしながら交流・懇親を図る。

<フィールドワーク>

日時:11月4日(土)

9:00 田川伊田駅集合

9:20-10:50 田川市石炭・歴史博物館

11:10-11:45 韓国人慰霊碑、中国人慰霊碑

昼食(場所・詳細検討中)

13:00-13:45 法光寺 朝鮮人慰霊碑

14:00-14:45 浄福寺 

15:00 田川伊田駅一部解散 

17:00 博多駅一部解散

なお、雨天決行です。当日の天候・交通事情等により順番・時間の変更がありうることをご了解ください。運動靴・軽装がよいと思います。

Ⅲ 参加申し込みについて

3日のシンポジウムは当日受付可能です。

研究交流会およびフィールドワークの参加申し込みは、郵送にて案内文を送付しますので、同封の郵便振替によりおこなってください。もし案内文・郵便振替が必要な方はお知らせください。